大阪フェスティバルホールにて

昨日22日、フェスティバルホールにて読売日本交響楽団₌読響大阪定期公演を聴きました。

ワーグナー 歌劇<タンホイザー>序曲、シューマン ピアノ協奏曲イ短調  チャイコフスキー 交響曲第5番ホ短調

指揮 セバスティアン・ヴァイグレ  🎹 反田恭平

満員の大ホールでオーケストラの演奏を聴ける!コロナ禍にあって喜びが戻りつつある感動‼生の読響は初めて聴きました。弦の調和したまろやかな響きといったらありません。そしてチェロ・コントラバスの低弦の響きが凄かった。

ワーグナーもチャイコフスキーもティンパニーがかっこよくて、習いたいと思いました。

チャイコフスキーは50分の膨大な曲ですが、物凄く深く大きなうねりで様々な物語を語ってくれるようでした。ロシアの大地を思わされました。

そして推しの反田恭平氏 前回聴いたプロコフィエフとは打って変わって、別人かと思うほどの演奏でした。

シューマンがクララと結婚した後で出来上がった、彼の人生で 唯一のピアノ協奏曲…技巧的にも容易ではなく、名技性と抒情性とダイナミズムが一体となった、ロマンティックかつ独創的な作品…柴田克彦音楽ライター…

どこを取ってもやさしさと愛に満ち溢れ暖かい、そんな印象でした。オケ対pianoでなく対話でありピアノもオケの一部であり融合していた。反田氏はきっと全ての楽器のメロディーや音が、聴き取れておられるのでしょう。音色までもプロコの時とはまるで違っていました♪

アンコールに弾かれたシューマン₌リスト”献呈”も彼はいろいろな所で弾かれていますが、より甘いメロディーを浮き立たせておられた…どこまで進化していかれるのか、耳が!はなせません‼

終演後の夜の街…久々でしたが皆さん足早に無言で駅に向かっておられました。ホント早かった…

 

 

今日の自分の練習で新曲モーツァルトソナタを弾いていて、オーケストラの音が聞こえてきました。そうなんだよな~それって大切なこと、と再認識

ピアノって先ずは指が動かなければならない、楽譜にある作曲家が書いたことに忠実に…それができるようになるまでも大変な作業で時間もかかって当たり前。それからが本当は楽しいし工夫のし甲斐もあるのですが、指が乗ったところで終わってしまう。

そこから、頑張ってステージに乗せよう、聴いてもらおう、と思って少しずつレベルアップ出来るのです。その人それぞれでいいので、大変な努力の次にある楽しさを見つけて欲しいと常に願っています。

昨日も得るものの多い演奏会でした♪