新たな”伝説“が生まれる瞬間!

新たな”伝説“が生まれる瞬間との奇跡の出会い(音楽ライター朝岡氏)

昨日兵庫県芸術文化センターにて佐渡裕指揮・反田恭平ピアノ     ジャパン・ナショナル・オーケストラ特別編成によるコンサートを聴いて参りました。

久しぶりです。昼公演でお天気も良く爽やかです。

しかもこんな席で❤

ウィーンでのテロ勃発の日を挟んで反田氏ウィーンデビュー直後に録音されたCDもサインカード特典付きでゲット!

ハイドン 交響曲第44番「悲しみ」

ラフマニノフ パガニーニの主題による狂詩曲

プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番

1夜に一人のピアニストが2曲のコンチェルトを弾く…しかも10公演のツアーです。しかも超難曲!!  何事も無げに時に楽しそうに時に激しく悠々と弾かれます。彼の凄いのはどれだけ出てくるのだろうと思うほどの多彩な音色♪

ピアノの箱の中からキラキラした宝石が飛び出すかと思えば極上のスイーツだったりなめらかな絹織物だったり、長~いゴムチューブのついたカエルだったり…素晴らしいピアニストはそこそこいるけれど、彼のような色彩感のある人はそうはいません。

その上、このコロナ禍にあって自ら仲間を募り配信コンサートをはじめ、それがこの度のJNOとなり、新たな1歩のこのツアーとなったのでした。しかも佐渡さんのホーム・芸文で千秋楽。ここで出会えたのも奇跡!若い精鋭たちを短期間でまとめ上げたマエストロの素晴らしさを生で見せていただきました。オーケストラの皆さんも生き生きと時に笑顔で弾いておられた。一糸乱れぬ弦の素晴らしさ、管楽器のパワー…ラフマニノフでは爆発していました。

そしてアンコールに2000余名満員のスタンディングオベーション加えてオケメンバーからのメッセージカードに佐渡・反田両氏 涙でくしゃくしゃなお顔で何度も出てこられた。ステージ上で感極まり涙する、見たことありますか?それ程の意味あるステージに立ち会うことができた♡感動です。

プロコフィエフの冒頭の木管2重奏で、これまでの道のりを思い出したであろう反田氏がウルウルしてお鼻を赤くして弾き始めたのをハラハラドキドキして見守っていました。

ピュアな芸術家・音楽家の心のひだ、魂の一端を見せて頂いた感動で一杯です!!